涼を求めて

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 皆様、如何お過ごしでしょうか。それでは、今日の”Tetsu”をお届けします。今回は、「近鉄産業遺産 旧生駒トンネル見学ツアー」に参加しました。




 7月の撮影会の日に申し込んだ本ツアー。待ち遠しく思っていましたが、その間に新たなツアーが企画されていたのにも気づかず、今日の日を迎えました。



 今朝は、普通に自宅を発ち、近鉄乗車、大和八木から大和西大寺を経由し、石切へ。以前来た時は北西側出口から行ったため遠く感じましたが、案内どおり北東側から線路沿いに移動すると、新生駒トンネルの坑口上から少しで、想像以上に近く、知らないということは恐ろしいと思いました。



 駅で受け取ったヘルメットをかぶり、通常は開いていない金網のゲートを通り、旧「孔舎衛坂」駅跡へ(写真)。目的地へは、もうすぐです。




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 孔舎衛坂駅ホームのすぐ先には、封鎖されたトンネルがあります(写真)。このトンネルが「旧生駒トンネル」です。大阪電気軌道(通称「大軌」)が、阪奈間を短絡するため掘ったトンネルで、完成時には日本で2番目に長いトンネル、かつ日本初の標準軌複線断面トンネルでした。




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 駅横には、孔舎衛坂の駅名標(左「生駒」、右「石切」)が飾られています(写真)。




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 そして、待ちに待った、トンネル見学です(写真)。扉の左右には、往時の写真が飾られています。




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 しかし、すぐに次の扉があります(写真)。無断侵入を防ぐためでした。




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 この扉も開かれ、遂にトンネル内に入ります(写真)。




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 トンネル内部(写真)。煉瓦で造られており、側面の垂直方向はイギリス積み(煉瓦を縦横交互に積む方法)、天井のアーチは長手積み(横方向を段違いに積む方法)とのことです。約3,000メートルのトンネルで、約3千万個使用された、とのことです。また、近代的土木重機が無い時代であったことから、事実上手堀りであった、とのことでした。




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 トンネルの側壁には、所々に保線用退避スペースが設けられています(写真)。




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 トンネルを進むと、側壁が掘られており、扉が設けられています(写真、戻ってから)。これは、近鉄奈良線新生駒トンネルに続く横坑だそうです。災害時の避難路にもなっている、とのことです。




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 中に入りました(写真)。奥が少し下がっており、この先に新生駒トンネルが繋がっている、とのことでした。




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 丁度入口から330メートル、避難時に間違えないよう標識が設置されます(写真)。




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 そこから少し、465メートルまで行けました。同様の標識があります(写真)が、向きは反対です。




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 そこからもトンネルは続き、生駒に続いているとのことでしたが、反対側坑口は「けいはんな線」生駒トンネルの坑口として使用されている、とのことでした。




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 この位置に、「石切開閉所」との看板が立ち、左側に大きなトンネルが続いています(写真)。




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 このトンネルは下り坂で、この先は「けいはんな線」生駒トンネルに続くとのこと(写真)。新生駒トンネル掘削時には同トンネルは営業中でしたが、「けいはんな線」工事時には使用されていなかったことから、掘削した土砂の搬出に使用されたとのこと。ダンプ等も通れる大きさと勾配です。現在は、「けいはんな線」の避難路でもある、とのことでした。




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 天井には、金属の部品が固定されています(写真)。架線の吊り金具でした。




 そして、一時照明を切りましたが、その際の写真には、ヘルメットの蛍光が写っているだけでした。




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 そして来た道を戻り、トンネルを出ました(写真)。




 トンネル内は非常に涼しく、20度を切っているとのことでしたが、漏水除けに配布されたビニールのレインコートは汗が放出されず、レインコートの内側で蒸れて、濡れてしまいました。高級な登山用レインウェアなら、汗は放出されるのでそういうこともありませんが、事前準備しておらず、残念でした。来年行く方は、用意すると良いかもしれません。




 資本金300万円の大軌が、200万円の巨費を投じ完成した生駒トンネル。これが近鉄の発展の始まりでした。その子会社、参宮急行電鉄(通称「参急」)も、青山トンネルを貫通し、更に発展しました。一か八かの難工事を成功させ、発展していったのでした。正に、「近代化遺産」です。これらは、永く残ることでしょう。改めて、歴史的価値を感じました。




 それでは、次回をお楽しみに。

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電車ばかり撮っている中年です。甥からは「おじちゃん」と呼ばれます。

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