新緑の時期に

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 皆様、如何お過ごしでしょうか。それでは、今日の”Tetsu”をお届けします。今回は、本日から開催される愛岐トンネル群公開を取材しました。


 中央本線高蔵寺~多治見間は、庄内川の渓谷沿いに走りますが、旧線は単線でギリギリの断面であったため、複線電化の新線が建設され、旧線は昭和41年に廃止、その後放置されていました。しかし地元有志により再度整備、平成20年から公開されるようになった、とのことです。


 その公開イベントが、今日から開催されるとのことで、取材しました。


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 トンネルは、定光寺駅少々名古屋寄りから始まりますが、今回のイベントは、定光寺の先の3号トンネルからです。先ずは駅を降り、徒歩数分の所に、元は保線用か、少しきつい登り階段があります(写真)。


 ここを登ると、エントランスとなっており、傷害保険料及び寄付で100円を出します。さあ、出発です。


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 間もなく、3号トンネルのポータルが見えます(写真)。煉瓦積みのトンネル、トンネル上部に扁額はありません。


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 少々歩くと、反対側ポータルです(写真)。この山側には、古レールを再利用した防護柵があります。


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 3号トンネルと4号トンネルの間には信号場があったようで、その場内信号の立っていた跡が残ります(写真)。注視すると、ボルトが立っているのが分かります。


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 続いて、4号トンネルです(写真)。これも煉瓦積みのトンネル、扁額はありません。


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 その、多治見側ポータル(写真)。同様です。


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 暫くは、峡谷沿いの開けた場所になります。


 渓谷の水流を使用した、水車(写真)。NPOの手で作られたものだそうです。


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 続いて、中継信号の台座(写真)。上下両方向、2本立っていたようです。


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 5号、6号トンネルは難工事だったそうで、何度も崩れ、犠牲も多かったそうです。地中に埋もれていたものの災害で崩れ現れた、石垣跡(写真)。何かの偶然でしょうか。


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 その横の、5号トンネルポータル(写真)。これも、煉瓦のトンネルです。


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 反対側ポータル(写真)。これも、扁額はありません。


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 この横には、C57の動輪を利用した遊具があり、動輪を足こぎで回すという施設です(写真)。子供がやっていましたが、やはり重く、回すのは大変そうでした。


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 そして、今回見学できる最後のトンネル、6号トンネルのポータル(写真)。これも、他のトンネルと同様です。


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 トンネル下部を支える煉瓦構造物が、掘り出され、見えます(写真)。「インバート」と呼ばれる構造物だそうです。


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 今回見学できるトンネルとして最長である6号トンネルには、所々に待避所があります(写真)。今日は、その多くにロウソクが立っていました。


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 トンネル内部(写真)。やはり長いため、目印のLEDライトが点いていました。


 こんなこともあろうと、私は「ハチマキ」形のライトを持参しました。何か、ライトがあると良いと思います。


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 そして、6号トンネル多治見方ポータルです(写真)。少し、開けています。


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 その先は道が無く、線路跡の石積み橋台が見えます(写真)。ここが、今回の終点です。


 この谷が愛知県と岐阜県の県境、向こう側は岐阜県です。岐阜県側は名古屋市の廃棄物処分場、通称「愛岐処分場」で、この区間で最長となる7号トンネルも名古屋市所有とのこと。ここを通り古虎渓まで道を作りたい、とのことですが、残念ながら実現していないようです。


 そして、来た道を通り、定光寺駅を目指します。


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 駅に戻り、今回のトンネル群を望みます(写真)。定光寺駅からすぐに分岐し、庄内川沿いに旧線が走るのが分かります。新線は駅からすぐに長大トンネルに入り、一直線に古虎渓を目指しています。


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 反対側、高蔵寺側を望む(写真)。右に現用のトンネルがあり、その左に旧線の2号、1号トンネルが見えています。


 今回歩くことが出来た区間は1.7キロとのことで、廃止時にはバラストだけであった道床も、樹木が生え少々歩きにくくなり、ウォーキングシューズが必要、ドレスシューズでは無理です。往復2時間弱、健脚な方は玉野街道を目指すのも良さそうです。それなりの整備はされています。


 しかし、やはり新緑の時期、生物が活発に動き回り、珍しい蝶の幼虫らしい毛虫が木の枝から降りてきており、払いのけながらでした。虫害予防の鉄則は、「夏、どんなに暑くても長袖」です。お気をつけください。


 廃止から相当の期間が経っているのに、構造物が崩れていないのは、やはり建設時にきちんと造られているからです。明治期のものづくり、というものを感じます。


 今回は、イベント初日として、テレビ各社が来ていたらしく、地元ニュースでも流れていました。ただ、私が行った時には、既に全局取材を終え、帰った後でした。


 対岸の「愛岐道路」を通っていた時にトンネルに気づき、気になっていましたが、今回訪問の機会が出来、良かったと思います。再び行くかは分かりませんが、期待したいと思います。


 それでは、次回をお楽しみに。

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Author:Seichiro
電車ばかり撮っている中年です。甥からは「おじちゃん」と呼ばれます。

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