帰愁#3

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 皆様、如何お過ごしでしょうか。それでは、今日3回目の”Tetsu”をお届けします。今回は土曜の最後、「中央郵政研修所」からです。


 先回訪問時には、十分な調査をせず断念した郵便車。しかし、今回注意して見ていると、外構から確認出来たので、勇気を出して守衛さんに尋ねると、内部も含め見学可能とのこと。ちょっと前にも見学者があり、まだ鍵は閉めていない、とのことで、住所氏名等記帳の上、入構許可を得ました。


 そして、念願の郵便車、オユ10 2555です(写真)。「郵便車」の現存は、同車と石川県「のと鉄道」の2両のみです。


 車両形式的には、車両軽量化設計をされた、いわゆる10系客車の一族です。徹底した軽量化のため、車両寿命が短い、との指摘もありました。


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 アプローチの階段に、説明の看板があります(写真)。同車の運用は、隅田川貨物駅から青函航路を経て根室まで行き、再び隅田川まで帰る、長距離の運用でした。


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 所有者「郵政省」のプレート(写真)。今は、ありません。


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 所属区「北スミ」の標記(写真)。東京北鉄道管理局隅田川駅の意です。


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 郵便車のマーク(写真)。意匠の元は”T”では無く、郵政省の前身逓信省の”テ”です。


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 同じく、郵便車を示す窓(写真)。意匠は、同じです。


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 階段から、車内に入ります。エントランスのデッキには、左右に丸椅子があります。


 その、デッキからの眺め(写真)。手前から郵袋室、仕分室、郵袋室になっています。


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 仕分室(写真)。右手前で郵袋を開け中身の郵便物を出し、左右奥の区分棚に区分します。


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 その奥には、冷水機があります(写真)。0系新幹線に装備された冷水機と同様のもので、飲料水が入っていたようです。


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 その奥には、トイレがあります(写真)。和式大便器です。


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 その対面には、喫煙室というか、休憩席があります(写真)。JNR灰皿も、バッチリそのままです。


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 奥の、郵袋室(写真)。各種の展示になっています。


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 その中の展示写真の、アルミ製有蓋車タイプのスユ44(写真)。調べると、パレット形荷物車スニ40及び41、有蓋車ワキ8000などと同一設計なのだそうです。全国各地にて見られた二軸有蓋車ワム80000を、ボギー車にして、アルミで造ったような感じです。ボディの凹凸は、コルゲートやビードと同じ、ボディ強度を増すための工夫です。


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 郵便電車、クモユ143(写真)。昭和50年代の製造も、間もなく国鉄改革で鉄道郵便が廃止、結果製造後僅か数年で解体された、悲劇の電車です。


 そして大方撮影を終え、入口の戸を閉め、守衛さんに断り、退場時刻を記帳して、退場しました。


 本当は、今日は23区内の車両の撮り直しをしようと思っていましたが、予報が雨とのことで、帰途に就きました。帰り道は、前が見えないほどの土砂降りの場所もあり、やはり正解でした。


 これで、撮影可能な保存車両は、ほぼコンプリートとなります。その後解体されたり、また保存車両が設置されたりもありますので、100%とは言いませんが、90%ではあります。後は、松戸と、三原と、といって指折りするほどです。


 当ブログを見てのとおり、状態が微妙で、今後を危ぶまねばならない保存車両も多いです。ですので、1両でも多くの車両が、状態良く残るよう願うのみです。


 それでは、次回をお楽しみに。

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電車ばかり撮っている中年です。甥からは「おじちゃん」と呼ばれます。

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