ディーゼル三昧!
皆様、如何お過ごしでしょうか。それでは、今週のTetsuをお届けします。
先ず、今回もアーカイブから。2000年(平成12年)の夏の青春18きっぷのシーズンに、糸魚川駅4番線で撮った、キハ52 124号です。この当時も、大糸線南小谷~糸魚川間は同系列で営業されていましたが、糸魚川鉄道部色で、復活色はありませんでした。しかし、本数は今より多かった気がします。
今回は、まず前半戦、大糸線でした。昨晩自宅を車で発ち、久しぶりのロングドライブになり、多くの装備とともにウキウキしていました。塩尻、松本から、国道147号、148号で北上し、根知へ。駅構造を偵察する際、廃道になった旧道に迷い込み、行き止まりにドギマギしましたが、普通あるような案内看板がなく、夜中には不安な位置でした。もしカーナビがなかったら、多分発見できなかったでしょう。
晴天が予報だったのに、雨が降り、道路改良が完成していない国道148号は、いつ通行止めになるか、本当に不安でした。
そして糸魚川へ。しかしまだ日の出前であったため、近くの24時間スーパーの大駐車場で仮眠し、午前6時を待ちました。
朝の糸魚川駅は早く、入場券を購入し入場すると、既に2両のキハ52のエンジンは盛大に吹き上がっていました(写真)。左の2番線でヘッドライトを点け、出発を待つのは、キハ52 156(首都圏色)。右の4番線でその後の出発を待つのは、キハ52 115(国鉄色)です。
糸魚川駅は、駅前に10台位の機械式パーキングがあり、車で取材が可能です。しかし制限時間を少し超え、100円余分に払いました。それなら、115の発車まで待ったのに!
糸魚川鉄道部の全景です(写真)。レンガの矩形庫、明治さながらですね!実はその後(西方)には転車台があるんですよ!しかし北陸新幹線の工事で、壊すとか、壊さないとか。熊本になっては手遅れですよ!中にはDE10、15が入っています。でも、本日待機の筈ののキハ52は、何処へ?糸魚川色は?
糸魚川を発ち、根知へ。暫くすると、キハ52 115が平岩から折り返してきます(写真)。下り始発です。
1時間待ちます。するとまたキハ52 115が、糸魚川から改めて南小谷を目指します。2分遅れて、キハ52 156が、行き違います(写真)。ビミョーに停止位置がずれていて、行き違いの決定的瞬間は失敗です。暫くして、両列車とも出発します。
根知は、南小谷~糸魚川の大糸線JR西区間では唯一の交換駅ですが、特に昼の間引きが激しく、交換も日に数回になってしまいました。回数は、大時刻表で確認してください(全部で4回、10月21日のダイヤにて)。撮影可能時間内では、大変ですよ。
前半戦を早々と終え、後半戦、というよりメインイベントは、まもなく廃止になる神岡鉄道です。
根知(糸魚川市)から奥飛騨温泉口へのルートは、親不知回り(高速、国道8号の双方がありますが)と、安房峠道路回り、の二つで、間にはアルペンルートしかありません。ここは普通車通行は不可能で、事実上どちらかしかありません。カーナビは高速を指示しました。直線なら距離は知れているのですが、本当に遠い!11時の列車には間に合わない、と思ってゆっくり給油洗車し、道行くと、猪谷で迎え撃てそうだ、と解り猪谷へ。月極駐車場ばかりで、仕方なく違法駐車し彷徨いていると、やって来ました「おくひだ2号」(KM-151)が!(写真)。今日は満員です!
1番線にJR西日本のキハ120 344が停まっており、乗客が移るなあ、と思っていると、2番線に富山発のキハ120 352が入線し、大量の乗客が神岡鉄道を目指します(写真)。キハ120が2両並びます。かつてはJR東海車も乗り入れていたのですが、以前の取材のとおり、角川~猪谷間は未だ不通のため、現在西日本車しか入らないのです。乗客も半減、1両で間に合うようになってしまい、寂しい限りです。せめて復旧が廃止に間に合えば良かったのですが、残念。
違法駐車を離脱し、飛騨中山(旧字出ません)で撮影していると、先ほどは猪谷で発車を待っていた「おくひだ2号」が到着します(写真)。手を挙げて、乗車しない旨意思表示すると、列車は他に乗降客が居ないことを確認し、発車しました。話によるとこの駅が一番利用客が少ないとか。
次の茂住駅は、国道の対岸にあり、橋を渡った所に駅舎があります(写真)。かつては交換駅で、駅員もいたそうですが、現在は無人化され行き違い設備も撤去されました。この駅に怪しいカップルがいたんですが、何してたんだろ?
次の漆山駅です(写真)。ここも国道の対岸で、また橋を渡ります。
次は神岡鉱山前で、車庫、ヤードがあります。到着すると、先ほどの列車は奥飛騨温泉口に行き、この駅まで戻ってきました。そして奥飛騨方に「おくひだ1号」を連結し、2両で運転です(写真)。最後を前に、これを写せたのはラッキー!
鉱山前駅のヤードの線路には、KMDD132が、以前より南側に移動していました(写真)。このまま営業終了の模様です。
少し北には、ヤードから続く、鉱山への引き込み線の鉄橋が(写真)。これも無用の長物となり、撤去費用が大変です。
神岡町市街地に入り、神岡駅へ(写真)。ここも月極駐車場だけで、違法駐車しか停める方法がありません。でも橋の上の駅なんて、怖い!
かつて神岡鉄道は、各駅に七福神を置き、活性化を図ろうとしていました。しかし全部回るには、あまりに列車本数が少なすぎ(多くしても利用者は見込めなかったのでしょうが)、結局車でしか記録できなかったのは残念。次回は、と言いたいですが、また来れるでしょうか。多分今回で残念です。
奥飛騨温泉口駅です(写真)。前には立派な駅名札、中にはいつも通りKMDE101が鎮座しています(写真)。奥は駅、車はここに停めるのが一番良いようです。
神岡鉱山前から、列車がやって来ました(写真)。「1号」は、団体用でした。これに有料乗車し、猪谷を目指しました。
そしてまた奥飛騨温泉口に戻りました(写真)。本当に、秋の日は釣瓶落とし、との諺通りで、光線の加減が変わってしまいました。
そして車で帰宅しました。現在自宅です。
前半、大糸線は、古きよき車両が残り、良い感じです。これ以上列車本数が減らないように、利用するよう心がけたいですね。
後半、神岡鉄道は、多分今日がお別れになるのでしょうが、最後まで任務を全うしていただけるよう、心から願うのみです。今日は皆様、ありがとうございました。明日は、気分次第です。
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