森林浴!

Akaz1  皆様、如何お過ごしでしょうか。それでは、今週の”Tetsu”をお届けします。今回は、長野県木曽郡上松(あげまつ)町の、赤沢森林鉄道を訪問しました。











Akaz2  昨日の予報では、今日は朝から一日中雨、とのことで、久しぶりに休みにしようとも思いましたが、今朝起きると、何故か雨は降っていません。それなら、予報だけで断念する人がいる分、少ないのでは、と期待して、愛車に乗り取材を敢行しました。



 しかし上松は木曽福島の一駅名古屋寄り、つまり高速のない木曽路のほぼ中間点で、高速は東京方面からなら塩尻、名古屋方面からなら中津川で下り、国道19号を50~100キロ走らねばなりません(確かに、伊那から権兵衛峠トンネルを越える方法もありそうですが)。更に赤沢森林鉄道のある赤沢休養林(赤沢国有林)には、上松から更に山中に分け入ります。



 赤沢森林鉄道の原形は、この官線上松駅まで木曽ヒノキを輸送するために造られた鉄道でした。しかしトラック等が中心となり、鉄道網は林道等に置き換えられ、一時は全廃されましたが、森林の保健休養効果が認められ、「森林浴」「グリーンツーリズム」といった言葉からも思い浮かぶように、自然の中を分け入るには鉄道は有効な手段であり、機関車は復元、客車は新造し、中央アルプスの山中に、一部路線が復活しました。それが今回の取材の目的です。



 上松からの県道、そして林道は、1.5車線の道路で、行き違いは少し苦労します。広くなった、と思い見てみると、橋があります(写真)。かつての森林鉄道の遺構が残っていました。目的地への期待が高まります。



Akaz3  目的地近くの道の広がっている場所は、駐車禁止です。道路の終点に料金所があり、駐車料金600円を払います。車を降りると、「赤沢休養林」、「森林浴発祥の地」、そして写真のような地図の看板が立っています。森林鉄道はこの奥です。











Akaz4  中に入っていくと、「森林鉄道資料館」(写真左の建物)、森林鉄道の駅入口(写真中央奥)があります(写真)。直ぐに乗車したいとも思いましたが、ちょうど発車したばかりでした。次は30分後とのことで、資料館に入りました。前の二軸の客車は要注目です。











Akaz5  入口前には、”理髪車”があります(写真)。理髪は男性には重要です。営林署の職員が大いにお世話になった車両でしょう。













Akaz6  中に入ります。まず入口の部屋には、かつての官有林時代の衣類、森林鉄道の道具類が展示されています。更に奥のドアを開けると、車両展示がされています(写真)。写真手前が特製C型展望客車(当時の皇太子(今上天皇)がご乗車された)、奥がF4型ディーゼル機関車です。









Akaz7  赤沢森林鉄道名物の、1号機関車です(写真)。アメリカのボールドウィン社製、戦時中に石炭が無く木材を燃やしたことで山林火災が起き、それを防止するために色々な煙突を試し、本当に苦労したと当時を知る職員の方がおっしゃっていました。











Akaz8  反対側には、”ボールドウィン””60874””フィラデルフィア”というプレートが付いています(写真)。実はこちらが公式側(機関士のいる側)だそうです。機関士は椅子に前後に跨って操作したとか、夏は死ぬほど暑い(火を焚いている)ので、屋根を開き熱を逃したとか、色々職員の方が教えてくれました。通常はこのSLは外に出されるのですが、今日は天候不順で屋内での展示でした。



 この機関車の資料館側にあるスイッチャーのような10トン級ディーゼル機関車は、実は木材満載の貨車10両を牽くほど力持ちなんだと、色々教わりました。これも”SAKAI WORKS”(先日の奈良井の廃車と同じく酒井製作所)で、木曽の人気者ですね。やはり森林火災は恐ろしいんですよ。



Akaz9  そうしているうちに時間は過ぎ、乗車の時間がやってきました。30分前に出発した列車が帰ってきます(写真)。この機関車は新潟の北陸製作所とされています。この列車の折り返しに乗車します。











Akaz10  客車は黒部峡谷鉄道のようなオープン型の客車ですが、平成元年製でした。保線機械のようなピンを差し込む式の連結器で連結されています。到着後すぐに入換、連結し、出発です(写真)。











Akaz11  列車に揺られ、山と渓谷を楽しみながら登っていきます。終点の丸山渡停車場まで1170メートル、約10分の行程です。到着するとすぐにピンを抜き機関車を切り離し、先の行き止まりに入線、ダルマポイントを切り替え入れ換えます(写真)。そして反対側に機関車を連結します。









Akaz12  帰りに注意深く見ると、先ずは1キロポストを発見しました(写真)。JRのように100メートル毎に標識があるようです。













Akaz13_2  次は勾配とカーブの標識です(写真)。2.8(パーミル)、R=20(半径20メートル)と書かれています。3.1パーミル、15メートルカーブもありました。そして、先ほどの駅に戻ってきました。



 往復1乗車700円で、木製の記念乗車証を貰えます。なお、終点の丸山渡駅からの片道乗車は出来ません。ハイキングの帰り道の方は残念です。



 実は今日は、JR東海の”さわやかウォーキング”が当地で開催されましたが、雨の予想のせいか、それとも私の到着が遅すぎたせいか、到着時点で既に最終バスの案内がなされ、余り多くの人は残っていませんでした。まあ、運が良かったのか。もう少し居たい気はしましたが、少しずつ雨が降り出してきたので、残念ながら帰途につきました。



 なお、今回の赤沢森林鉄道は、夏休み以外は土日祝日のみの運行で、朝9時30分から30分おき、午後3時30分位まであるようです。夏休み中は毎日ですが、入園料も必要なようです。なおここまでの交通機関として、上松駅、及び特急の停まる木曽福島駅からバスが出ています。詳しい情報は上松町ホームページに記載されていますので、そちらもどうぞ。



Akaz14  おまけ。帰りに愛知県北設楽郡設楽町に寄り撮影した、豊橋鉄道田口線(旧田口鉄道)モハ14です(写真)。雨に濡れ、大変でした。これで今週は終わります。

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こんなのもありますね。

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