はし・橋・はし

Agebq1  皆様、如何お過ごしでしょうか。それでは、今日の”Tetsu”をお届けします。今回は、上松町地内、旧木曽森林鉄道の旧橋梁を取材しました。



 昨日の帰り道も、当然窓際を占領して風景を眺めていたわけですが、上松の駅の近辺で、「あっ!」という光景を見てしまいました。それは、駅から川を渡るナローの鉄道橋梁が、木曽川を越えて続いているのを見てしまったのです。そのため、昨日から居ても立ってもいられず、早速車を転がして訪問しました。



 国道19号線を中津川から塩尻に向かうと、有名な「寝覚ノ床」(浦島太郎が目覚め、玉手箱を開けた場所、とされる)の前でバイパスと旧道に分かれます。旧道を行くと間もなく上松駅に辿り着くのですが、森林鉄道はその反対側、現在の森林管理署の土場(伐木のヤード)の側で、それは駅裏に当たります。駅から裏に行く道を探していると、跨線橋を発見し、それを渡ると、反対側はループになっていました。



Agebq2  ループの先は信号のない交差点になっており、そこを渡ると、最初の遺構が発見できます(写真)。完全にナローの鋼製橋梁です。下は川になっています。



Agebq3  交差点の手前、北側から写す(写真)。橋の奥の事務所の建物の後は、中央西線です。この坂を登ると、土場であり、かつて森林鉄道が材木を運んだ時代が思い浮かばれます。



Agebq4  橋梁の側面にはプレートが入っていて、そこには、”YOKOKAWA BRIDGE WORKS 1913”と書かれています(写真)。大正2年製です。



Agebq5  最初に気付いたのはこれだけですが、注意して見ると、道路橋をはさんだ反対側も鉄道橋梁になっています(写真)。左は鉄橋、右はコンクリ橋で、ナローの線路が丁度サイズです。



Agebq6  コンクリート橋の方は分かりませんでしたが、鉄橋には「横河橋梁製作所 大阪 昭和11年」というプレートが入っていました(写真)。森林鉄道華やかなりし頃の遺構です。そして、次の場所へと移動します。



Agebq7  その先、木曽川を渡るところに、写真のようなトラス橋が見えます(写真)。手前はトラスを組んだ桁橋で、道路のような構造になっており、「ハズレ?」と、一瞬がっくりしました。



Agebq8  しかし横には写真のような解説板が立っており、そこには大正3年に開業した木曽森林鉄道の橋梁で、鬼淵橋梁(このトラス橋)は、国産最古のトラス橋と思われる、と書かれています(写真)。この橋も、横河橋梁製作所の製作です。やはり当たりでした。しかも、昭和50年まで鉄道橋として現役で、その後も道路橋として使われたのは驚きです。なお、現在は歩車とも通行禁止です。



Agebq9  木曽川の対岸からの眺め(写真)。右側の道路橋が架かったことで、使用中止になったのでしょう。なお、この先の遺構を探そうとも思いましたが、舗装された林道以外は残っておらず、断念しました。



 そして帰途に就きました。



Agebq10  おまけ。木曽で一番有名な橋は?というと、木曽の桟(中山道の難所)でしょうが、こちらも有名、南木曽町の「桃介橋」です(写真)。巨大な木製吊り橋です。名前の「桃介」とは、福沢諭吉の息子であり、電力王であった福沢桃介のことで、大正年間にこの地に水力発電所を建設するために建設した吊り橋です。大正10年頃の橋梁だそうです。その後長く通行止めになっていましたが、平成5年に復元、現在は通行可能です。入口は中央西線南木曽駅から線路に沿って徒歩10分程の場所ですので、中央本線旧線上のSL公園(D51 351がある)共々訪問されては如何でしょうか。なお、これら木曽川の水力発電所の多くは、現在関西電力が管理しています。



 次回は未定ですが、お楽しみに。

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